自動散水工事に必要な道具 5選をご紹介

この記事では、
・外構工事の経験はあるが自動散水工事は初めての方
・簡易式自動散水を自分で施工してみたい方
・自動散水工事に興味がある方
上記のような方のお役に立つ内容です。

はじめに
自動散水の施工には、電気や水道、植物といった知識が必要とされます。特にその中でも一番重要なのは水道の知識です。今回は簡易コントローラー、プロ仕様コントローラーも含めて、必要となる可能性がある工具や道具をご紹介いたします。
DIYでやってみようかと考えられている方も参考になると思いますのでぜひ最後までご覧ください
①水圧計
自動散水を取り組むにあたって必ず調べる必要があるのが水圧です。その現場の水圧がいくらかによって、一つの系統(水路)に同時に何本スプリンクラーを設置できるのかなどが変わってきます。
施工の前の準備段階で必須アイテムです。
現場の水圧がわかることで、対策する方法が変わりお客様に提案する自動散水の価格にも直結します。
次の映像は、明らかな高水圧の現場です。水圧が0.6MPaもあり、水圧計の針が振動していることからウォーターハンマーの可能性もあります。
②塩ビカッター

自動散水は水道設備の道具を一番多用します。特に飛び飛びになった緑地帯を繋ぐための渡り配管や、ポップアップスプリンクラーを設置するための配管はHIVP管を使用します。そのためHIVP(塩ビ)管をカット、加工するためのパイプカッターは必需品です。
これがあれば、最悪ドリップチューブなどの切断にも応用することが可能です。
③塩ビ管用接着剤

通称「塩ビのり」とも言われるHIVP(塩ビ)管用の接着材です。この接着剤を利用した接着方法は決まりがあるため、必ず守りましょう。もし手順を省くと漏水や、継手が水圧で外れるなどの大事故になる可能性があります。
手順は以下の通りです
①接着材は接着面にたいして、接続する配管、継手両方に塗る事(写真参照)
②差し込んだあとは30秒程度押し込み続けます(配管の口径によって変わります)
④シールテープ

シールテープとはネジの形状になっている接続継手に巻き付けることで、液体や気体の漏れを防ぐテープです。
自動散水ではHIVP管とからドリップチューブへの変換や、電磁弁システムを作成するときに多用します。
自動散水においては、基本的にパッキンのあるものはシールテープの必要はございませんが、パッキンのないものはシールテープが必要です。
巻く回数は各部材によって様々です。下記の写真の部材では、職人さんは6~9周の間で巻く回数を調整されていました。
⑤パイプレンチ

パイプレンチは、配管や継手を固定するための工具です。特徴としては
・2つのプレートでパイプを食い締めて挟み込めます
・通常のレンチよりも大きい口径でも柔軟に対応できます。
パイプなどには角がないためモンキーレンチやスパナでは固定できない配管も固定ができます。
おわりに

いかがでしたでしょうか。
自動散水をこれから自社でも扱っていきたいという業者様はぜひ散水機.comで設計、積算のサポートをさせていただきますのでお声がけください。
DIYをしてみたい方はこのような道具をそろえる必要があります。
また、最初の水圧計以外はホームセンターなどで揃えることが可能ですが、なかなか水圧計は専門的な道具のため販売していないことが多いです。
散水機.comでは水圧計も販売商品として扱っておりますのでぜひお声がけくださいませ。