レインセンサーの仕組み・設置NG例をわかりやすく解説|散水機ドットコム

レインセンサーとは?仕組み・必要性・設置NG例をわかりやすく解説

この記事では、

・自動潅水を導入したいが水道代が気になる方

・自動潅水の維持コストを減らしたい方

・自動潅水の設計をしてみたい方

 

上記のような方のお役に立つ内容です。

①レインセンサーとは

レインセンサーとは、雨を感知すると散水コントローラー(タイマー)に「散水停止」の信号を送る装置です。

自動散水は便利ですが、雨の日まで散水してしまうと水の無駄や根腐れによる枯れの原因にもなります。

レインセンサーを導入することで、天候に合わせた“賢い散水”が可能になります。

 

 散水機.comのレンセンサーでは験湿板コルクという水で濡れることで膨張する性質のコルクを用いたレインセンサーとなっています。

 

②レインセンサーの仕組み

散水機.comのレインセンサーの動作は非常にシンプルです。

 

1:雨が当たる

センサー上部に設置された験湿板コルクが雨の水を吸い込みます

 

2:水分を吸ってコルクが膨張

コルクが水を含むと厚みが増し、内部のスイッチを押し込みます。

 

 

3:回路を流れる電流が切れる(自動散水OFF)

 コントローラー側では「電流の回路が通っていれば通常」「電流の回路が遮断されると散水停止」と判断されます。

 

4:晴れると自動で復帰

雨が止むと徐々にコルクが乾いていき、コルクが乾いた時のサイズに戻りスイッチの押し込みを解除します。

 

 

 レインセンサーの仕組みを知るとコルクの膨張という、今としては原始的な仕組みと思われるかもしれません。

しかしこの仕組みにより電源不要のスイッチ方式なので壊れにくくメンテナンスも容易です。

さらに、実際の植物の環境では見た目では雨が沢山降っているように見えても、植物の自身の葉で雨を遮り根本は濡れていないというケースがあります。コルクがしっかり濡れるぐらい雨が降っているということは、植物の根土までしっかり水が浸透している。コルクが濡れた後自然乾燥しているということは土も自然乾燥してきている。と考えられます。

 

散水機.comが扱うセンサーはこちら

③設置でNGとなる場所

便利なレインセンサーですがどこにでも取り付けれられるわけではありません。後々レインセンサーが上手く反応しなくなるNGな場所をまとめました。

①軒下・高木の下

 

 水が直接当たらないため、レインセンサーが反応しません。コントローラーの設置位置は決めていたのに、レインセンサーの設置位置は打合せで決めていなかったというのはよくあるケースです。

②地面近く(1m以下)

 

 景観を意識して出来る限り見えない位置に設置しようと低い場所にされる方がいます。低すぎると、雨の地面からの跳ね返りや、風通しが悪くコルクが乾きにくくなり通常運転への復帰が正常に動作しないケースがあります。

③ スプリンクラーの水が当たる場所

 

 実際にスプリンクラーの水を出すと、風などの影響で想定より水が飛んでしまいレインセンサーに当たっているというケースがあります。

 

正しい設置場所の目安

 

  • 地面から1m以上の高さ

  • 屋根・庇が無い位置

  • 散水ヘッドの水が一切当たらない位置

  • 風通しの良い場所(乾燥復帰が早いため)

「雨は当たるが、他の水は当たらない通気性の良い場所」がベストです。

④よくある質問・トラブル

1:レインセンサーが反応したら一日の設定は全て解除される?

→全ての設定が解除されることはありません。朝に雨が降っていても、昼間にレインセンサーが乾けば夜の設定は通常どうり散水されます。

 

2:自動散水中に雨が降ったら自動散水は止まる?

→止まります。例えば朝6時から1時間水を撒く予定でしたが、6時30分に雨が降りセンサーが反応すればその時点で散水は中断されます。

 

3:雨が降っているのに自動散水している

→散水機.comのレインセンサーは水滴一つですぐに反応するわけではありません。「しっかりコルクが濡れて膨張する必要があります」この仕組みは敢えて植栽の根まで水が浸透している「土」の状態を模していますので正常です。正しい設置個所であれば正常ですのでご安心ください。

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