屋上緑化
屋上緑化に適した植物とは。
屋上の植栽は、防風対策や軽量土壌を用いて植栽基盤を確保すれば、大抵の植物を植えることは可能です。乾燥に強い植物としては、コノテガシワ、イヌツゲ、サザンカ、ハイビャクシン、ノシバ、セダム類、キリンソウ、マツバギク、ローズマリーなどがあります。
大きくなる樹木などは建物の耐荷重などの観点からあまり適しません。また背の高い草花は風で倒れやすいので注意する必要があります。
セダム類
セダムは、マンネンソウやベンケイソウとも呼ばれ、乾燥に強い野草です。セダムは可愛らしい葉の形や鮮やかな色を持ちながら乾燥に強く、土圧も薄層で済むため、屋上緑化やグランドカバーに良く使われています。
乾燥には強く灌水頻度も少なくても良い植物ではありますが、その分、蒸れにより病気になるケースもあり緑化基盤の透水性も重要になってきます。また雑草にも弱いので年間を通じて管理が必要になる植物でもあります。
キリンソウ
キリンソウはセダムと同じベンケイソウ科で日本在来種。乾燥に強く、ここ10年前後で屋上緑化などに採用され始めた植物です。特定の新種やその工法に至っては1ヵ月無灌水でも耐えることができるものも開発されています。
セダムは殆どが外来種なのに対してキリンソウは日本在来種なので、生態系への影響もすくなく、雑草にも強いです。緑化基盤メーカーによってはセダムとキリンソウを組み合わせてデザインするなど、意匠性にも富んでいます。
散水ポイント:緑化基盤の透水性にもよりますが1週間1回に程度散水を行ってください。猛暑日が続いた場合は散水回数を増やしてください。気温の高い時間帯、特に日中などはホース内の水が熱湯になっている場合があるので、早朝もしくは夕方に散水時間を設定してください。降雨でも十分育つ植物でもある為、レインセンサーを使用(降雨時散水停止)、年間コントローラーや気象予報と連動できるコントローラーで的確な散水を行う必要があります。
ローズマリー
ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の常緑性低木。やせ地でも育つ強靭な植物で、ほふく性のあるローズマリーはグランドカバーとしても用いられています。葉っぱを擦ると出る独特の香りはハーブとしての知名度も高くお施主様からの人気も高い植物です。
やはりやせ地で育つ植物だけあって高温多湿が苦手。透水性の高い緑化基盤上でも降雨後に散水してしまうと根腐れの原因になります。
ラベンダー
ラベンダーもローズマリーと同じく地中海沿岸部が原産。乾燥に強く、香りのよいハーブとしてとして知名度が高いです。
ローズマリーと同じく根腐れをしやすく、緑化基盤の透水性、根の密集具合、散水頻度は重要視する必要があります。また葉焼けを起こしやすいので、上から一気に水を撒く散水ではなく、根に的確に散水できるドリップチューブが好ましいです。
タマリュウ
タマリュウ や りゅうのひげ は日本庭園にも使われる日本古来の常緑多年草です。タマリュウとりゅうのひげの違いは葉の太さと背丈で分類されます。日本の気候にも馴染んでおり、枯れにくい植物としてグランドカバーとして採用されることもあります。
タマリュウは元々水分の多い粘土質の土が苦手で緑化基盤の透水性と散水頻度が重要になります。
壁面緑化
壁面緑化に適した植物とは。
壁面緑化にはいくつかの工法がありますが、ここでは登はん型(登はんする植物)をご紹介します。登はんできる植物は主につる植物で、常緑のヘデラ類を主体とすることで剪定管理を省力化できるのでおすすめです。
高さが出る壁などは、ヘデラ類を基本種とし、生長が早い樹種を混植すると全体をカバーすることができます。
ヘデラ(アイビー)
ヘデラ(アイビー)に水やりをするのは、鉢の中の土が乾ききってから。土がしっかり乾いたタイミングで、水をたっぷり与えるようにします。根腐れしないように、受け皿の中に水がたまった状態にならないようにしておくことも大切です。
緑化工法にとらわれない自動散水システムのご提案
散水機.comでは屋上緑化基盤、壁面緑化基盤を商品としては持っていません。その代わりにいかなる屋上/壁面の緑化工法へ一切のしがらみがなく自動散水システムをご提案することが可能です。
壁面緑化では、登はん型、下垂型、植栽基盤型(バルコニー・ポケット・プランター)など各種の壁面緑化工法に柔軟に対応できます。
VE案、材工見積もり対応ができる場合があります。お困りの際はぜひお問合せください。