庭を美しく保つための季節別の自動散水スケジュール|散水機ドットコム

庭を美しく保つための季節別の自動散水スケジュール

この記事では、

・自動散水の設置を検討している方

・自動散水のタイマーの設定方法の目安を知りたい方

・水やりの手間に困っている方

 

上記のような事を調べたい方のお役に立つ内容です。

はじめに

庭を美しく保つためには、植栽や芝生に適切な水やりが欠かせません。しかし、季節ごとに気温や湿度、降雨量が異なるため、季節に合わせた散水スケジュールが必要です。

ここでは、日本の四季に応じた散水スケジュールの参考例をご紹介します。この散水スケジュールを基にご自身のお庭に最適な散水計画を見つけていきましょう。

 

 

参考プラン ドリップチューブの場合

季節 散水頻度 散水開始時間 散水時間
春(3月~5月) 週3回 早朝のみ 1時間
夏(6月~8月) 毎日 早朝・晩 1時間
秋(9月~11月) 週2回 早朝のみ 1時間
冬(12月~2月) 週1回 30分

 

ドリップチューブは吐出量が少なく、じわじわと地面に水を浸透させていくのが特徴です。スプリンクラーに比べて散水時間は長く計画します。

参考プラン スプリンクラーの場合

季節 散水頻度 散水開始時間 散水時間
春(3月~5月) 週3回 早朝のみ 20分
夏(6月~8月) 毎日 早朝・晩 30分
秋(9月~11月) 週2回 早朝のみ 20分
冬(12月~2月) 週1回 10分

 

 スプリンクラーは吐出量が多くまんべんなく水を与える必要のある芝生や苔などの地被類に適しています。散水時間は短い時間で計画をします。

1. 春の散水スケジュール(3月~5月

春の気候
春は植物の成長が始まる季節です。気温が上昇し、昼間は暖かい日が続く一方で、朝晩はまだ冷え込むこともあります。この時期は植物が根を伸ばし、活発に成長を始めるため、適度な水やりが重要です。

ポイント

  • 水やりは朝か夕方に行うのが良いです。昼間は水分が蒸発しやすいため、根が十分に吸収する時間を作りましょう。
  • 春の降雨量は地域によって異なりますが、梅雨前までは雨が少ないため、定期的に水を補う必要があります。

自動散水システムの設定

春は比較的暖かくなり、植物が新芽を出す時期なので、自動散水システムの設定を見直すタイミングです。春の散水スケジュールは

  • 週に2~3回ほど。
  • 早朝散水:5時~6時頃が理想。太陽が高く昇る前に水を与えることで、水分がしっかり土壌に浸透します。
  • 夜間散水:夕方17時~18時ごろも有効。夜間は蒸発が少なく、根に水分が十分に行き渡ります。

 

2. 夏の散水スケジュール(6月~8月)

夏の気候

日本の夏は非常に暑く、湿度が高いため、植物にとって過酷な季節です。6月から7月は梅雨が続き、降雨量が多いため、自然の雨で十分に潤うことが多いですが、梅雨明け後の7月下旬から8月にかけては、連日の猛暑で土壌が乾燥しやすくなります。

ポイント

  • 梅雨明け後の高温時は、日中の水やりを避け、早朝または夕方に行います。日中に水をやると、根が焼けてしまうことがあります。
  • 植物が蒸散で失う水分が多いため、しっかりと水を補う必要があります。
自動散水システムの設定

夏は高温が続くため、毎日の散水が必要になります。特に乾燥しやすい芝生や浅根性の植物は、頻繁に水を与えることが重要です。夏のスケジュールは

  • 毎日の散水
  • 1日に2回、早朝。夜間散水を行い、昼間の散水は止めましょう。
  • センサー利用:レインセンサーで、梅雨の時期に過剰な散水にならないよう適切にを自動散水をコントロールしましょう。
 

3. 秋の散水スケジュール(9月~11月)

秋の気候

秋は比較的穏やかな気候が続き、植物にとっても成長の第二期です。気温が下がり、蒸発量も減少するため、夏ほど頻繁に水をやる必要はありませんが、まだ根を成長させる季節なので、適度な散水が必要です。

ポイント

  • 秋の初めはまだ気温が高い日が続くため、夏と同様に早朝か夕方に水やりをします。
  • 秋が深まるにつれて、散水頻度を減らしつつ、根にしっかり水が届くようにします。
自動散水システムの設定

秋は温暖でありながらも乾燥する日が多いので、散水スケジュールは夏よりやや減らします。秋のスケジュールは

  • 週2~3回ほど。
  • 時間帯:朝と夕方の涼しい時間帯が適しています。日中の高温は避けますが、夏ほどの蒸発リスクは少ないため、比較的自由に設定が可能です。
 

4. 冬の散水スケジュール(12月~2月)

冬の気候

冬は植物の成長が鈍化し、休眠状態に入ることが多いため、散水の必要性は春夏ほど高くありません。しかし、乾燥する日が続く場合は、根が必要とする最低限の水分を補給することが大切です。

ポイント

  • 水やりは昼間、気温が上がってから行います。夏とは逆で早朝や夜間は凍結のリスクがあるため、水やりは避けましょう。
  • 特に寒冷地では、散水機器が凍結しないように、システム全体を凍結防止策を講じておくことが必要です。
自動散水システムの設定

冬は成長が鈍く、水分需要も少ないため、散水頻度を大幅に減らします。ただし、乾燥した空気が続く場合には、定期的に少量の水を補うことが大切です。

  • 週1回程度、10~15分程度の軽い散水が基本です。
  • 時間帯:昼間、凍結の心配がない時間帯に散水を行います。早朝や夜間は避けることが重要です。

自動散水システムを活用した効率的な水やり

季節に応じた散水スケジュールを手動で調整するのは大変ですが、自動散水システムを活用することで、手間をかけずに最適な水やりを実現できます。特に以下の機能をうまく活用することで、庭の美しさを維持することが可能です。

  1. タイマー設定
    季節に応じたタイマー設定で、自動的に水やりを実行します。春夏は頻度を増やし、秋冬は控えめに設定することで、植物の生育に最適な水分を供給できます。年間季節ごとに4回程度の設定をするだけです。

  2. レインセンサー
    雨+自動散水による過剰な水やりを防ぎ、水の無駄を減らします。

  3. スマートフォン連携
    スマートフォンと連携して、アプリで設定を変更したり、状況を確認したりすることが可能です。これにより、気候の変化に応じた迅速な対応が可能になります。

おわりに

季節ごとの適切な水やりスケジュールを守ることで、庭の植物は健康に育ち、美しい景観を維持することができます。自動散水システムを活用すれば、手間を省きつつも効率的に水やりができ、さらに環境に優しい庭造りが可能です。
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