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散水機に高い安いがある理由
目次
散水機のお値段ってどこで決まる？
現在、自動散水業界を2分している出来事があります。それは極端な２極化現象です。ホームセンターを始めとする３万円以下の自動散水機と、当店で取り扱っているようなプロ向けの散水機20万円～というものがあります。
確かに高い物は良いですが、根本的に何が違うのか？タブーとされるこの話題をこのコラムで掘り下げていきたいと思います。
価格の違い。
自動散水システムにおいて、価格差の違いは、ずばり電磁弁（バルブ）の通水量です。
この電磁弁を通過できる水量によって、散水できる範囲が異なってきます。安い散水機は通水量が少なく、高い散水機は通水量が多いです。次に電磁弁の比較をしながら、通水量の多い電磁弁はなにができるか解説いたします。
電磁弁の比較～大型電磁弁でできること
左が大型スプリンクラー５０Ａの電磁弁で、右が簡易コントローラースマプロＢＴの電磁弁です。簡易コントローラーがすっぽり入ってしまいそうな口径の差があります。大型スプリンクラーではドリップチューブはもちろん、スプリンクラーなどの制御も可能になります。
ちなみに当店の簡易コントローラー（右）はホームセンターなどにある簡易コントローラーより口径（水量）を確保しており、市販品よりも広範囲に水を撒くことができます。
結論
大きな電磁弁を選定することで、図のように多系統を一つのコントローラーで制御することが可能になります。メリットをまとめてみました。
①多系統を制御できる
②コントローラーの種類が豊富
③壊れにくい
などがあります。
緑地帯が1か所なら簡易コントローラーがオススメ
上記でご説明した電磁弁（バルブ）の通水量の違いは、単品金額に大きく影響をしてきますが、システムを構成する上でどのように影響するか下記にてシミュレーションしました。
現場条件：緑地帯１か所 ドリップチューブ３０ｍ必要
それぞれの制御部材の金額を算出しました。
プロ仕様コントローラー+電磁弁
プロCコントローラー+電磁弁 105,000円
簡易コントローラー（電磁弁内臓）
スマプロBTコントローラー 25,500円 安
価格差79,500円
結論
このように電磁弁の散水量を考慮せずに散水する場合、特にお庭一箇所だけを散水する場合にプロ仕様コントローラーを使うと、高額な散水設備になってしまいます。
メリット
①安い ②取付が簡単 ③場所を取らない
デメリット
①凍結に弱い ②スプリンクラーができない
緑地帯のサイズ、お客様のご要望を判断して簡易式コントローラーを使うとリーズナブルで快適な自動散水システムを作ることが可能です。
簡易コントローラーを使った現場を見る。
緑地帯は複数ある場合にはプロ仕様コントローラーがオススメ
では高いコントローラーはどのようなシーンで使われるのでしょうか？？ 実は下記のように緑地帯が複数ある現場では、プロ仕様コントローラーの方をお奨めしております。その理由をご覧ください。
現場条件：緑地帯３か所 ドリップチューブ合計９０ｍ必要
それぞれの制御部材の金額を算出しました。
簡易コントローラーで計画した場合。
ドリップチューブ３０ｍ ×３か所スマプロBTコントローラー 25,500円×３台
制御部材合計 76,500円 施工費別
プロ仕様大型電磁弁で計画した場合。
ドリップチューブ３０ｍ ×３か所プロCコントローラー ×１台 55,000円
電磁弁セット ×１セット 50,000円価格105,000円 施工費別 価格差28,500円
結論
結果として、簡易コントローラー76,500円とプロ仕様コントローラーで105,000円 価格差28,500円となりました。広いお庭や何か所にも緑地帯が分かれている場合で検討すると、実はそこまで価格差はありません。このほかに簡易コントローラーは設置場所ごとに立水栓が必要になり、各所に立水栓が無い場合は別途水道工事が必要になってきて予算的にプラスになります。
メリット
①水源は一箇所で良い ②集中管理ができる ③長持ち ④スプリンクラー対応 ⑤系統増設可能
デメリット
①施工に慣れが必要 ②渡り配管が必要 ③高い ④やや場所を取る
プロ仕様コントローラーの現場を見る。
散水機ドットコムでは適材適所、またお客様のご要望に応じて、リーズナブルな簡易コントローラーから公共向け年間コントローラーまでお取扱しております。お気軽にお問合せください。内容が分かりやすいカタログもご用意しておりますので、ぜひご活用ください。