自動散水の費用について
よくある質問の中で、自動散水システムって一体いくらかかるの?というご質問を頂きます。また導入後のランニング費用についてもやはりこれと言った指標がなく、分かりにくいとご意見をいただきます。本コラムでは、機材と設置費の参考価格と、設置後の水道料金などをまとめました。
目次
Q.自動散水システムの設置までにかかる費用について
A.規模や機器の内容で変わるのでお見積りをする必要があります。
自動散水システムについてはひとつとして同じ状況の物件はありません。ので都度お見積りが必要です。見積については無料ですので、その見積金額が一つの指標になります。下記に参考価格を記載します。
下記にて個人邸の散水現場について、散水コントローラーの比較をしました。
※表示はすべて設計価格で消費税などは含まれていません。
※施工費、市販部材は参考価格です。実際の場合とは異なる場合があります。
※配管基礎工事、電気工事などは含まれません。
※当社試験値を元に算出した数値ですので、実際の設置状況では誤差が生じる場合がございます。
結論!
ご覧のように、意外と人件費とは高いのです。たとえお施主様が手撒きで水やりを行ったとしても、毎日決まった時間から30分間散水を行うとうものは到底難しいものなのです。自動散水とは初期投資のかかるもの、時間と価値をお買い求めいただく、とお考えください。またプロ仕様と簡易使用については散水する規模から、選択するのが一番良いかと思われます。例えば、ベランダの散水に何十万もするコントローラーを入れて散水するのは見た目もコストパフォーマンスも良くありません。適材適所の機材選定をさせていただきます。
Q.ランニングコストってどのくらいかかるの?
A.ランニングコストをまとめました。
自動散水に必要なランニングコストは水道料金と電気料金になります。下記は50平米の緑地帯に様々な散水機を導入し、種類別に水道料金と電気料金を比較しました。コントローラーは電源式散水コントローラーを使用した場合を想定しております。
下記にて代表的な散水機別のランニングコストを算出、比較しました。
結論!
各散水機の1時間あたりの吐水量だけで比較を行うと、判断を間違える場合があります。ドリップチューブは吐水量が少ないので散水時間は長く、スプリンクラーは吐水量が多いので散水時間を短く設定します。結果的に同じ量を散水しているということになります。また簡易ミストのように小型でも吐水量の多いものは散水量が多くなり、小規模でも水道料金がかかる場合があります。
この散水計画はどのくらいのランニングコストになるの?とご相談いただければ、ある程度の数値を出すことが可能です。ぜひご相談ください。
Q.人件費で導入費用をペイできますか?
A.水まきに人件費が発生している現場なら確実にペイできます。
人件費と自動散水システム導入費の比較について。植物・植栽の管理に人件費がかかっている現場に、自動散水システムの導入をお奨めしています。その理由として、自動化することにより省力化ができ、設置費用のモトが取れてしまうからです。ここでは自動散水システムを導入した場合としなかった場合について、一例を挙げて比較していきたいと思います。
【想定する現場】
マンション外構の緑地帯が50㎡ 1m×50m
【自動散水システム】
電源式コントローラー制御 ドリップチューブが100m
表をご覧ください。
確かに自動散水システムの導入コストは高く、イニシャルコストはかなりかかります。しかし一方で人を雇って手まき散水を行う場合、1年以内に自動散水導入コストを上回ります。つまり1年以内に自動散水のイニシャルコストは元を取れるということです。
コスト逆転の要因は2つ
①手まき散水のロス率。感覚はひと様々、結果多く水を撒いてしまう
②年々高騰する人件費もランニングコストを押し上げている
以上のような結果になります。
つまり・・・・
実は生垣への自動散水システムは高いものではありません。簡易的なコントローラー、そしてドリップチューブがあれば十分水をまくことが可能です。ぜひ枯れた場合との金額の比較をしていただき、自動散水導入のご検討をよろしくお願いします。
参考資料
ドリップチューブ延長距離の使用水量と水道料金(愛知県名古屋市)目安
16mmドリップチューブ採用の場合 吐水量:下記表を参照してください。
※現場状況により水量、流量が変わる場合があります。
※当社試験値を元に算出した数値ですので、実際の設置状況では誤差が生じる場合がございます。
※水道料金は地域によって大幅に異なります。算出した水量は自動散水に使用される分だけです。
※水道料金は基本料金を除いた愛知県名古屋市の平成28年4月現在の従量分を1㎥=11円で算出しています。
プロC コントローラー 消費電量目安(中京圏)目安
AC100V 電源式プロCコントローラー採用の場合 消費電力:7.2W
※当社試験値を元に算出した数値ですので、実際の設置状況では誤差が生じる場合がございます。
※電気料金は地域によって大幅に異なります。算出した電力は自動散水に使用される分だけです。
※電気料金は基本料金を除いた愛知県名古屋市の平成28年4月現在の電力量分を1kw/h=28円で算出しています。
Q.自動散水システムのメンテナンスや耐用年数はどれくらい?